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当研究室大学院生の相馬奨太さん、海老原覚教授らの論文が Journal of Cardiology に掲載されました。

本研究では、肺動脈性肺高血圧症(PAH)と慢性血栓塞栓性肺高血圧症(CTEPH)を対象とし、体位変換による呼気ガス分析を用いて、肺動脈コンプライアンスの推定と両者の違いについて検証しました。

その結果、呼気ガス分析のgas exchange pulmonary arterial capacitance (GXcap)は、心臓カテーテル検査で算出する肺動脈コンプライアンスと正の相関関係を認めました。さらに、GXcapの姿勢変化であるΔGXcap(Δ座位 – 臥位)は、PAHとCTEPHで異なることを示しました。

 

PAHとCTEPHは病態が異なるため、ΔGXcapが異なった可能性が示唆されます。しかし、ΔGXcapの正確な機序は不明であるため、今後更なる解析が必要です。

 

今後のさらなる活躍を期待しています。