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当研究室卒業生の村岡祐太さんの論文が Journal of Clinical Medicine に掲載されました。

当研究室卒業生の村岡祐太さん、海老原覚教授らの論文が Journal of Clinical Medicine に掲載されました。

 

本研究では、高齢心不全患者を対象とし、ADL評価スケールであるBarthel Index (BI) を用い、心臓リハビリテーション後の退院時BI≧60と入院時評価項目との関連性を検証しました。その結果、退院時BI≧60に対して統計学的に有意な説明変数は、栄養状態を評価するGeriatric Nutritional Risk Index (GNRI) のみであったことを明らかにしました。

 

入院時の低栄養は退院時ADLを低下させる因子であり、高齢心不全患者の心臓リハビリテーション後の退院時ADLを高くする因子は、栄養状態の指標であるGNRIであり、高齢心不全患者の退院時ADLを高くするために、入院時からの適切な栄養介入が重要であることを示しました。

 

近年、高齢心不全患者が増加しており、生命予後の改善とともにADLが注目されています。今後さらなる活躍を期待しています。

 

Muraoka Y, Miura T, Miyagi M, Okazaki T, Katsumata T, Obata K, Ebihara S.

Geriatric Nutritional Risk Index Predicts High Activities of Daily Living at Discharge in Older Patients with Heart Failure after Cardiac Rehabilitation.

J Clin Med. 2023;12(24):7662.